常磐・遠野地区保健福祉センター 子育てコンシェルジュの草野です。
私が子育てを始めた頃、母から教えてもらった言葉があります。
・乳児の時は子どもから肌を離さない
・幼児の時は手を離さない
・少年の時は目を離さない
・青年の時は心を離さないように
って昔から言うんだよと。
当時はよく意味も分からなかったせいもあったと思いますが、重きをおいていませんでした。
ただ、その言葉はいつも頭の片隅にありました。
乳児期は常に抱っこやおんぶをし、寝かしつける時も添い寝をしていました。
子どもも安心するようで、そんなに手はかからなかったように思います。
幼児期は活動的になるので、いつ何をするか予測が出来ないことが多々あると思います。
興味があるものを見つければ、駆け出していくこともあるでしょう。その間にある危険に気が付くことはなかなか出来ないと思うので、手をつないで一緒に行動し、子どもを危険から守ることが大切になってくると思います。
私も、上の子の幼稚園送迎時に、1歳の下の子から手を離したら、すたすたと歩きだし躓いて、泣き出してしまったことがありました。抱え上げたら頭に大きなたんこぶができていて、ほんの一瞬だったのにと、とても後悔をしたことがあります。
少年期はお友達も増え、知恵も沢山ついてくるので、何をやっているか目を離さずに行動を確認していないといけない時期かと思います。
やっていいことと悪いことの区別はついているのかもしれませんが、これくらいならいいかな・・・なんて気持ちがわいてくるかもしれません。
お友達が家に遊びに来たときなどは、お菓子を出しながら、「今日は学校で楽しいことあった?いつも何して遊んでいるの?」等たわいもない話を一緒にして、見守っている感をアピールしていました。
青年期はかまいすぎるとうるさがれる時期でもあると思いますが、「おはよう」や「行ってらっしゃい」「おかえりなさい」などの挨拶は率先して声掛けをし、ふさぎこんでいるときは「何かあったのかな」と話を聞き、一緒に考えたり泣いたり、相談にのってあげるようにしていました。
自分のことも沢山話していました。子どもと一緒に成長してきていたんだなと改めて思います。
ニュースなどで虐待や置き去りなどの社会問題を目にすると、物凄く心が痛みます。
子育て中は「なんで?どうしてそうなってしまうの?」と悩んだり怒ったりしてしまうこともあると思いますが、子どもは日々成長して自分の世界を広げていきます。今、一緒に過ごせる時間を大切に、沢山愛情をもって接してあげてほしいです。その愛情はきっと、その子の人生に大きく影響を与えると思います。
育児に家事、仕事と毎日忙しいと思いますが、一つ一つ出来ることから始めればいいと思います。
10月から保育園の申し込みも始まりました。
心配や不安なことがあれば、いつでも地区センの窓口に来て下さいね。
コンシェルジュ
コラムバトン
