小名浜地区保健福祉センターの子育てコンシェルジュ 蔦(つた)です。
私は今年度から子育てコンシェルジュの仕事に就きました。それまでは約20年間幼稚園教諭・保育士の仕事をしていました。小学生からの夢だった保育士を辞めて、なぜ新たな仕事に就いたのか…。
まずは自己紹介を!
私には小学6年生の長女、3年生の長男、1年生の次男の3人の子どもがおり、毎日賑やかです。
今回は我が家の長男のお話をしたいと思います。
よくお語りをし、口を大きく開けて笑う顔がすごく可愛い子でした。赤ちゃんの時は動きが激しく、ズリバイが始まると部屋の端から端まで移動し、棚の本を落としたり、階段から落ちそうになったり、姉のことが大好きで近くに行き、髪の毛を引っ張ったり、乗っかったり…目が離せませんでした。
長男が1歳になったときに、私は仕事復帰し、長男は初めての集団生活。私は同じ園で働いていたので、どんな風に過ごしているかよく見ていました。だんだん慣れてくると、お友だちを引っ掻いたり、噛みついたりする行為がみられるようになりました。それは毎日の様に続き、他の親御さんに謝る日々…。
自分の育て方が悪いんだと涙が止まらず、どうしていいか分からなくて自己嫌悪に陥る毎日でした。そんな毎日が続き、もうこれ以上園に迷惑をかけられないと思い、年少の途中で退園することになりました。
そんな長男を快く受け入れてくれたのは、次男が0歳児で通っていた保育園でした。私は子どもたちとは同じ園ではなく、姉妹園の保育所で働くことになりました。この頃、長男は初めての場所が苦手で最初はすごく泣いていました。
けれど、長男は環境に順応するのがとても早く、あっという間に慣れ、楽しそうな姿が見られるようになり一安心。しかし、またもや友だち関係でトラブルが…。今回は長男がやる側だけでなく、やられることもあり、やられた痛みも経験しました。年中さんになると、長男は自分の気持ちをコントロールすることや、他人の表情や気持ちを読み取ることが難しいことが分かりました。
保育園の対応は、長男の大変なことばかりに目を向けず、長所(長男は優しい)を沢山伝えてくれました。
誰一人、長男を責める先生も親御さんもいませんでした。その時は本当に心が救われました。
小学校でも担任の先生に恵まれて、優しく長男を丸ごと受け入れてくれました。
少しずつですが落ち着いてきているのは、家族はもちろん、周りの人からの理解があり、一緒に子育てをしてくれる人がいたからです。これからも長男らしく、生きていって欲しいなと願うばかりです。
そして、なぜ子育てコンシェルジュの仕事に就いたのか…
私のように子育てに悩んだり、子どもの特性に困っている親御さんの手助けをしたかったからです。子どもを真ん中において一緒に子育てしていきたいです。
会った時に「ねぇ、聞いてくれるー?」とフラットに相談できる存在になれたらいいなと思っていますので、何でもお話し聞かせてください!よろしくお願いします。
コンシェルジュ
コラムバトン
